2012/02/24

クンツァイト(バイカラー)


バイカラークンツァイト
Bi-Color Spodumene, Kunzite
Mawi, Laghman Province, Afghanistan



まるでキャンディみたい。
パステルカラーが可愛らしいクンツァイトの原石。
ひとつの結晶に2色の色合いが出ているものを選んだ。
パープル~ブルー(クンツァイト)を2点、ピンク~ブルー(クンツァイト)、ピンク(クンツァイト)~イエロー(トリフェーン)、グリーン(ヒデナイト)~クリア(スポデューメン)を1点ずつ。
 
※この石の持つ多色性のため、光源によってはまた別の色合いになる。

スポデューメン/クンツァイトの呼び名とその論議についてはブルークンツァイトにまとめたのだけど、現在はどの色であってもクンツァイトと呼んでしまっていいような感じ。
なのでここではクンツァイトと総称することにする。

クンツァイトを無造作に並べ、何がしたかったのかというと、バイカラーのクンツァイトをひととおり揃えてみたかったのである。
手持ちのクンツァイトにたまたま、二色の色合いが出るバイカラーの石があった。
ここはひとつ、極めてみようと思った。
それだけ。
鉱物学上何の石かと言われたら、説明に困る。
色味によって名前が分れているのは、この石の特性からすると不便ではあると思う。

昨年末、池袋ショーでの購入品。
夜に宿にて撮影した。
世界中から訪れるディーラーの中で、いま最も勢いのあるパキスタン人業者。
奴らは魅力的なアフガニスタンの鉱物を多数ストックしておる。
当初このクンツァイト、3つで4,500円と言われた。
裏技を使ったら、5つで4,000円になった。

さて、売り手の青年に、産地を書いてくれとメモを渡したところ、彼の名前(サイン?)までていねいに記入されたものが返ってきた。
カタカナで書かれてあった。
日本語を喋れても、書ける外国人は少ない…はず。
そもそも、先程まで英語で会話していたアナタが、なぜに?
などとは聞かなかった。

改めてメモを見て気づいた。
「クソザイト」と書いてあった。
なんじゃそりゃ。
主力商品にその間違え方はまずいだろ。


30×15×12mm(最大) 27.78g

今週、話題性が確認された10の鉱物

What Mineral Would You Take with You to A Deserted Island?