2013/02/22

リチウムクォーツ


リチウムクォーツ
Lithium Quartz
Cigano Mine, Bahia, Brazil



以前から大好きでたまらない石ががある。
リチウムクォーツという。
色はあずき色~ピンク。
赤や白の衣をまとっていることが多い。
リチウム成分が水晶内部に入り込んだもの、付着物として認められるものなど、その外観はさまざま。
ヒーリングストーンとしては有名で、リラクゼーションの石として人気は高い。

写真の石は赤色のインクルージョンを内包し、ファントムを呈している。
複雑な結晶形はブラジル産水晶ならでは。
研磨され、ビーズやタンブルとして売られていることも多いが、ポイント状の原石は実に見ごたえがあって変化に富んでおり、いくら集めても飽きないほど。

実はこの石、謎が多い。
リチウムは鉱物名ではない。
鉱物の成分のひとつである。
レピドライトなど、リチウムを豊富に含む鉱物が関与しているという説もあるという。
実際にどんな成分が内包されているかどうかは、分析してみないとわからないのに、色合いでリチウムクォーツと呼ばれてしまっている向きもあるようだ。

つまるところよくわかっていない。
リチウムクォーツの名は誤りであるとする向きもある。

リチウムクォーツは感情の高ぶりをおさえ、不安やストレスを軽減し、こころの平穏を取り戻すことができるといわれている。
リチウムといえば、向精神薬。
炭酸リチウムは気分性障害(そう病)の治療薬として知られているから、効能といいなんといい、リチウムのイメージで語られているのかもしれない。




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