Glossary

用語集

わかりにくい用語をまとめていきます。分らない単語があれば順次追加しますのでお知らせください。



標本 古くから収集家の間で使われている、コレクションに対する呼称。主に、研磨加工されていないもの、もしくはそれに近い状態の鉱物や化石などのことを指す。質や形状の美しさ、希少性などに重点が置かれ、パワーについては明言を避ける傾向がある。

パワーストーン 名著『パワーストーン百科全書』で知られる、八川シズエ氏によって提唱された概念。一部の愛好家だけのものだった鉱物を、より多くの人々に親しんでもらうという理念のもと、各々の鉱物にまつわる神話や伝説を、石のもつ「パワー」として紹介した。現在は鉱物そのものを示す用語として定着している。

クリスタル 結晶のこと。パワーストーンと意味は同じ。海外ではパワーストーンと言わず、クリスタルということが多い。人工石(結晶していないもの)も含める。また、水晶(Crystal Quartz)を指すこともある。

処理加工 宝石やビーズの外観を整えるために施される処理のこと。染色、脱色、加熱処理、放射線処理(ガンマ線照射)、樹脂加工、蒸着処理などが一般的。こうした処理が前提になっている石もあるので、闇雲に避ける必要はない。ただし、イミテーションの製作に利用されていることがある。

CT/カラット 宝石や1gに満たない石の重さを示す際に使われる単位。1ct=0.2g

インクルージョン 鉱物の内部に入り込んだ不純物のこと。透明水晶のインクルージョンは水晶そのものの色を変えてしまったり、あたかも風景のような模様を創り出すことがあり、人気が高い。それが何の鉱物であるかは壊して中身を取り出し、検査を行う必要がある。

ミネラルショー 年に数回各地で開催される、鉱物の展示即売会。海外からの業者(ディーラー)も訪れる。さまざまなジャンルのショップが集う、石の祭典である。

オールドコレクション 収集家や博物館の所蔵品が、合法的に流出したもの。100年以上前の石や幻の石、稀に見る美しさの標本に出会うことが出来る。高価であることが多い。亡くなった収集家の魂を受け継ぐものと心がけ、大切に扱おう。なお、オールドストックは収集年代は古いが、市場に出ていないものの意味。

鉱脈 おおざっぱにいうと、その鉱物が発見される土地のこと。掘り尽くし、鉱物が取れなくなることを枯渇、産出そのものがなくなることを絶産という。

ペグマタイト おおざっぱにいうと、売れ筋パワーストーンが出てくる岩のこと。火成岩という。マグマが長い時間をかけて冷え固まったために空洞ができ、お宝が誕生する。水晶をはじめ、トパーズ、ベリル(エメラルド、アクアマリンなど)、トルマリン、ガーネットなどの宝石も眠っている。原爆の材料となる放射性鉱物も眠っている。長石や雲母類を伴う標本を見かけたら、「ペグマタイトだね~!」と口ずさむと喜ばれるだろう。
なお、岐阜県蛭川、福島県石川町、滋賀県田上山、以上は日本三大ペグマタイトと呼ばれており、鉱物の産地としても有名。

モース硬度 鉱物の硬さの基準。ダイヤモンドの10が最高で、数が少なくなるほど脆く、破損しやすくなるため、取り扱いには注意が必要。カルサイトやセレスタイト(硬度3)、セレナイト(硬度2)、タルク(硬度1)をビーズに加工するなどの荒行が多々見受けられる。タルクはピンクカルサイトとして販売されていることもあるという。

鑑別書 鉱物名と処理の有無を記載した文書。品質の基準とはならないので、注意が必要。また、処理石に関して人工処理の記載をしない鑑定機関が複数存在し、大手を含む大多数の業者が利用している。加工されていても天然の鉱物に違いはないが、あたかも未処理石のような記載をするのは奇妙であり、今後明るみに出た場合は多くの企業が損害を受けるおそれがある。ネットショップにおいては鑑定機関名を隠して撮影している業者さえあるため、鑑別書は証拠として保管することが望ましい。

鑑定書 ダイヤモンドの品質及び価値を明示した書類。資産として所有する場合は必須。ダイヤモンドではない石に鑑定書が付いてきた場合、購入は控える。

証明書 主にHeaven&Earth社製品など、ヒーリングストーンに付属する。自社製品に対する信頼の証であるが、一つ一つの製品の真偽を保証するものではない。

放射性鉱物 放射性物質を含む鉱物のこと。

クリスタルヒーラー 石やクリスタルを使ってヒーリングを行う人のこと。ニューエイジ思想に影響を受けており、その著作は難解である。アメリカやイギリスに多い。シャーマニックなパワーを発揮する人、石のリーディングを行いその情報を発信している人などがいる。

ヒーリングストーン ヒーリングを目的に使用される石のこと。クリスタルヒーラーなどによって、既存の鉱物に特別な意味を与えたものは、ニューエイジストーンとも呼ばれることがある。アゼツライト、スーパーセブン、ロシレム、カーサクリスタルなど。
(※本ブログでは "Healing Crystal" として分類しています。)

浄化 鉱物を定期的に浄める行為。日光浴、月光浴、沐浴などがあるという。強制ではない。「浄化にあたっての注意」とは、その鉱物に関する禁忌事項であり、厳守のこと。

セージ パワーストーンを浄化するために必要とされているハーブの一種。アメリカのセドナ産が最も優れているとされている。大麻同様、強い刺激性及び向精神作用があり、脱法ドラッグにも使用されている危険な薬物である。ネイティヴ・アメリカンは大麻を崇拝していたといわれている。

レインボー 水晶の内部にもともとは無かった虹が浮かぶこと。多くはブレス等に加工された水晶がダメージを受け、クラック(ヒビ)が入ったのが原因。霊能力に由来すると明記しているサイトもあるが、概ね老朽化による現象であり、放置すると割れてしまうこともある。

石の意味 石にはそれぞれ願いをかなえる力があるとする日本に独自の傾向。金運、恋愛運など、目的別に分類されることもある。誰が考えたのかは定かでない。宝石言葉や伝説等を元にしていることもあれば、独自のご利益を謳い、危険行為に及ぶ販売者も少なくない。実際に効果のあったという声は聞かないが、これは大量の種類の石を身に付けるために、どの願いが叶ったのかわからないためであろう。

光の効果 1)アヴェンチュレッセンス:例 紫金石 2)ラブラドレッセンス:例 スペクトロライト 3)キャツアイ/シャトヤンシー:例 アレキキャッツ 4)スター/アステリズム 5)アデュラレッセンス:例 ムーンストーン 6)イリデッセンス:例 レインボーガーネット 7)オパレッセンス:例 ムーンクォーツ 8)テネブレッセンス:例 アフガナイト

切断面 鉱物の結晶面を切り取ることにより出来る部分。鉱物標本の場合、切断面が石の価値を損なうこともあり、避けられている。

天然石志向 「天然=安全」または「人工石=悪」という考え方。もともとは、かつてチェリークォーツ(→参考)と呼ばれる人工ガラスが誤って天然石として流通し、多くの人が被害を蒙ったことから、自戒の意味合いを込めて派生した動きであったが、過激化が進んでいる。

偽造問題 高価な鉱物が模造され、日本に入ってくる問題。特に天然石ビーズをめぐってのトラブルが相次いでいる。パワーストーンの安価な定番商品は、ほぼ人工的に着色加工されたもの。水晶やタイガーアイなどは、偽物をつくるほうが原価がかさむため、偽物の心配はない。ただし、パワーストーンとして有り得ない色合いがあることくらいは調べておこう。また、産地の偽造も常識的に行われている。特に中国大陸を通過した場合、絶望的である。ビーズの産地は販売者が考案することが大半なので、あてにしてはならない。

石ヲタ 鉱物にウンチクを述べる人々のこと。にちゃんねるなどで活動している。業界に詳しく、こだわりがあり、批判的意見を述べることが多いが、一般的なオタクと比べると冷静な人物が多い。

自称霊能力者 霊能力を謳い、石をつかった治療行為を不当に行う人々、もしくはその販売者のこと。鉱物についての知識はない。仕入先は主に中国、価格は概ね高額である。治療効果があるからと、タイガーアイ(石綿)のビーズを粉砕して飲むよう指導したり、妊婦にセージを焚かせた上、ジルコンなどの放射性鉱物を身につけさせるなどの危険な行為が、数多く(自己)報告されている。

レアストーンハンター 海外で鉱物収集家のことをミネラル・ハンター(Mineral Hanters)と呼ぶことから、うさこふが独自に編みだした呼称。珍しい石を追求する人のこと。他に編みだした呼称には、ヒーラーズストーンなど。ごく稀に商業サイトで使用されていることがあるが、英語にこうした表現は無い。

中華 中国および香港など、東南アジアを拠点とする業者のこと。見た目を重視するため、その多くは研磨・処理加工が施されている。情報収集力と加工技術に関しては世界一であるが、石そのものには興味がないため、日本人以外には相手にされない。

統合失調症 重要な精神疾患のひとつ。幻聴や幻覚、妄想などを特徴とする。パワーストーンやニューエイジストーンの愛好家に比較的多い。際限なく浪費してしまう場合や、他者を巻き込む、詐欺に遭うなどのおそれがあるので、治療に専念させるかどうかの見極めが重要となる。ここでは語りきれぬ故、専門的な資料を参照していただきたい。



【業界の成り立ち】

天界 鉱物標本業界。地学出身者が多い。年に数回開催される、ミネラルショーなどの運営に関わっている。各地に絶対的権力者が存在し、いくつかの派閥がある。伝統を重視し、邪道をきらう。

菩薩界 主に海外のクリスタルヒーラーの紹介した特殊なクリスタルを扱う。パワーを重んじる傾向がある。価格は相場に関係なく概ね高額。プログラミングなどが施されていると、さらに値が上がる。ニューエイジ思想に強く影響を受けており、魂レベルの低い者は立ち入れない。クリスタルヒーリング、セミナーなどの開催も並行している。悪徳業者は含めない。

人間界 「石好きさん」がキーワード。石が好きで始めた人たちなので、非常に良心的。コレクターズストーンからニューエイジストーンに至るまで、ジャンルを問わず興味深い石を発信していることが多い。コレクション用のルースなどを得意とするところ、国産鉱物にこだわり良心価格を貫く業者までさまざま。

修羅界 パワーストーン、ビーズ・アクセサリー、ヒーリングストーンなどを扱う。女性が経営している場合、人助けをしようと必死であるが、自分が救われていないことが多い。浄化にはことのほか熱心に取り組んでいる。

餓鬼界 中華系業者とそれに準ずる業者。大量生産、大量販売が基本。かつては初心者に優しい交流の場だったオークションを占拠しており、早急な取締りが必要。どんな石も、ビーズや丸球、六角柱に加工してしまうほか、模造品の製作にも熱心に取り組んでいる。奇妙な木製の台をつけたがるのが特徴。石ではなく儲けのことばかり考えている。

畜生界 悪徳業者。根拠のない効能をうたった商品を、不当な価格で販売している。健康グッズ関係、風水関係者が目立つ。自称霊能力者もこれに該当する。情報を信じることで健康被害を被るおそれがあるほか、背後に組織が絡んでいることがあるため、注意が必要。


※以上はうさこふ独自の考察によるもので、実在の団体や人物とは一切関係ありません。




今週、話題性が確認された10の鉱物

What Mineral Would You Take with You to A Deserted Island?