2012/05/04

フローライト(ニューメキシコ)


フローライト Fluorite
Hansonburg, Socorro Co., New Mexico, USA



春のミネラルショー終了後、被災地に来ている。
以前から行ってみたいと思っていた。
一年が過ぎ、ようやくたどり着いたのだけれど、連日の雨で動けずにいる。

ある程度復興していると思っていた。
しかし、私でも知っている土地でさえ、電車が途中までしか動いていない。
予想以上に深刻な状況なんだろう。
どこまで行けるかわからない。
行ける所まで行ってみたいと思っている。

春のミネラルショーでの購入品。
ニューメキシコのフローライトというと、色濃いインディゴ・ブルーが有名。
バイカラーの標本は初めて見た。
エッチングの入ったすりガラス状の結晶に、ブルーのゾーニングが際立っている。
濃厚なブルーに淡い水色が混じるのも面白い。

ニューメキシコからは他にもさまざまな色合いのフローライトが産出している。
この色合いはあまり流通がないようだ。
ざっと見た感じ、かなりの高額で取引されていたと思われる。
今年のツーソンで出回ったものが格安で販売されていた。
お店の人の話では最近発見されたとのことだったが、同じ外観のフローライトが2008年に発見されたという記録が残っているので、その時のものかもしれない。

このフローライトのイメージを訊ねたら、あじさいという答えが返ってきた。
なるほど。
この色合いはあじさいそのもの。
雨はやむだろうか。
私はここから先、どこまで行くのだろう。




51×46×35mm(重量未測定)


今週、話題性が確認された10の鉱物

What Mineral Would You Take with You to A Deserted Island?