テルル
Tellurite, Quartz
Tellurite, Quartz
Bambolla Mine, Moctezuma, Sonora, Mexico
Terraという言葉をご存知だろうか。
そうです、地球です。
もともとはラテン語のTellusから。
地球のどこかには、地球という名の鉱物があるという。
天体に因んで命名された鉱物は多いが、地球がその命名の由来となった鉱物の存在については、あまり知られていない。
そうです、地球です。
もともとはラテン語のTellusから。
地球のどこかには、地球という名の鉱物があるという。
天体に因んで命名された鉱物は多いが、地球がその命名の由来となった鉱物の存在については、あまり知られていない。
鉱物に興味を持って間もなく、テルルという鉱物を知った。
最初に手に入れた八川シズエ氏のガイドブックにあった、テルル。
なんて可愛らしい名前だろう。
「地球」に因んで命名された鉱物だという。
探したのだが、誰も知らない。
稀産ゆえなかなか手にする機会はなく、先日ようやく入手した。
最初に手に入れた八川シズエ氏のガイドブックにあった、テルル。
なんて可愛らしい名前だろう。
「地球」に因んで命名された鉱物だという。
探したのだが、誰も知らない。
稀産ゆえなかなか手にする機会はなく、先日ようやく入手した。
テルルは元素の名で、鉱物として一般的なのはテルライト/テルル石(Tellurite)。
自然テルル(Tellurium)の産出も稀にあり、元素鉱物として知られている。
テルル、またテルル鉱物は希産だが、日本からもかつて産出があった。
現在は採取禁止となっている。
自然テルル(Tellurium)の産出も稀にあり、元素鉱物として知られている。
テルル、またテルル鉱物は希産だが、日本からもかつて産出があった。
現在は採取禁止となっている。
写真は、テルル鉱物の宝庫とされるメキシコの鉱山から産したオールドコレクション。
中央に見える、黄色い束のような結晶がテルライトで、ガラス光沢と数センチに及ぶ大きさは、非常に見応えがある。
このような大ぶりの結晶は珍しいそうなのだが、驚くほど安価だったので、上には上があるのだろう。
結晶全体が黄色く見えるのは、石英に内包されたテルルに因る。
水晶をイエローに染める鉱物としては、前回取り上げたサルファーなど。
中央に見える、黄色い束のような結晶がテルライトで、ガラス光沢と数センチに及ぶ大きさは、非常に見応えがある。
このような大ぶりの結晶は珍しいそうなのだが、驚くほど安価だったので、上には上があるのだろう。
結晶全体が黄色く見えるのは、石英に内包されたテルルに因る。
水晶をイエローに染める鉱物としては、前回取り上げたサルファーなど。
本文下、左に掲載した写真はテルルの原産地、Moctezuma Mineからの貴重な自然テルル。
銀色の部分がそれにあたる。
自然テルルとテルライトの区別がつかない段階で、両方購入したのは単に安くて綺麗だったからなのだが、あやうく後悔するところだった。
テルルの化学変化により生じるとされるテルル鉱物は多岐にわたり、表面に付着した粉末状の黄色の物質も、そのひとつだそうだ。
銀色の部分がそれにあたる。
自然テルルとテルライトの区別がつかない段階で、両方購入したのは単に安くて綺麗だったからなのだが、あやうく後悔するところだった。
テルルの化学変化により生じるとされるテルル鉱物は多岐にわたり、表面に付着した粉末状の黄色の物質も、そのひとつだそうだ。
テルルについて調べたところ、不穏な記事にたどり着いた。
昨年起きた東京電力福島第一原発事故において、翌日にテルルの同位体が検出されたらしい。
ゆえに、テルルと聞いて、得体の知れない恐怖を連想する方も多いかもしれない。
詳しくは下記の資料を参照していただきたい。
参考:テルル132検出に関して
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/06/tanemaki-jun6/
昨年起きた東京電力福島第一原発事故において、翌日にテルルの同位体が検出されたらしい。
ゆえに、テルルと聞いて、得体の知れない恐怖を連想する方も多いかもしれない。
詳しくは下記の資料を参照していただきたい。
参考:テルル132検出に関して
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/06/tanemaki-jun6/
ちょうど去年の今頃、この問題が発覚し、何も知らない人たちの間で騒ぎになっていたとある。
全く知らなかった。
私の長年の憧れだったテルルが、大衆の恐怖を煽っていたのか。
ご存知の通り、ヨウ素と同様(たぶん)、テルルそのものは放射性鉱物ではない。
毒性はあるが、レアメタルとして工業用に用いられる貴重な資源である。
全く知らなかった。
私の長年の憧れだったテルルが、大衆の恐怖を煽っていたのか。
ご存知の通り、ヨウ素と同様(たぶん)、テルルそのものは放射性鉱物ではない。
毒性はあるが、レアメタルとして工業用に用いられる貴重な資源である。
テルルが発見されたのは1782年。
1798年、新元素として確認されたさい、地球の名を意味するラテン語から名づけられたという。
このような希な元素に対し、我々にとってかけがえのない地球の名を与えたのはどういうことだろう。
1798年、新元素として確認されたさい、地球の名を意味するラテン語から名づけられたという。
このような希な元素に対し、我々にとってかけがえのない地球の名を与えたのはどういうことだろう。
一説では、直前に発見されたウランに対する皮肉を交えて名付けられたという。
ウランは海王星に因んで命名された。
前回ムーンストーンを取り上げたさい、ムーンストーンがもともと黒に近い鉱物であったなら、「冥王星」などと命名されていてもおかしくないのでは、と記した。
冥王星に、冥界の王を連想したからである。
追記したのは、テルルについて調べるうちに、冥王星に因んで名づけられた元素がプルトニウムであることを知り、その偶然に恐怖を感じたせい。
地球から遠く離れた闇に位置する2つの天体に、ウランやプルトニウムの名が冠せられたことはなかなかに興味深い。
研究者たちはウランやプルトニウムに、人類が侵されるであろう狂気と、その結果我々が直面する不吉な予兆を垣間見たのではないかとすら思えてくる。
ウランは海王星に因んで命名された。
前回ムーンストーンを取り上げたさい、ムーンストーンがもともと黒に近い鉱物であったなら、「冥王星」などと命名されていてもおかしくないのでは、と記した。
冥王星に、冥界の王を連想したからである。
追記したのは、テルルについて調べるうちに、冥王星に因んで名づけられた元素がプルトニウムであることを知り、その偶然に恐怖を感じたせい。
地球から遠く離れた闇に位置する2つの天体に、ウランやプルトニウムの名が冠せられたことはなかなかに興味深い。
研究者たちはウランやプルトニウムに、人類が侵されるであろう狂気と、その結果我々が直面する不吉な予兆を垣間見たのではないかとすら思えてくる。
海外では、テルルのヒーリングストーンとしての扱いも少なからずある様子。
サードアイに働きかけ、真実を見極める力と、異次元の旅をサポートするらしい。
妙に説得力を感じてしまう。
Terraという言葉が大好きだった。
人類の罪は私たちの罪。
誰かを悪者にするのみならず、自然にすら罪をなすりつけるのは人として正しいか。
地球に恐れを抱くのはおそらく、間違っていない。
私たちは試されている。
サードアイに働きかけ、真実を見極める力と、異次元の旅をサポートするらしい。
妙に説得力を感じてしまう。
Terraという言葉が大好きだった。
人類の罪は私たちの罪。
誰かを悪者にするのみならず、自然にすら罪をなすりつけるのは人として正しいか。
地球に恐れを抱くのはおそらく、間違っていない。
私たちは試されている。
参考:History of the Ancient Stars and the Origins of A Rare Element:
http://peacefulearthangel.wordpress.com/
参考:Whispering Woods Crystal Grimoire:
http://www.peacefulmind.com/stones2.htm
http://peacefulearthangel.wordpress.com/
参考:Whispering Woods Crystal Grimoire:
http://www.peacefulmind.com/stones2.htm
61×45×23mm 57.65g