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2012/01/15

レイクカウンティダイヤモンド


レイクカウンティダイヤモンド
Lake County Diamonds
Mt. Konocti area, Lake County, California, USA



カリフォルニア州レイクカウンティから産出する火山性シリカ。
いわば天然ガラスだが、その輝きからダイヤモンドの名を与えられた。
遥か昔、先住民族の長に恋をした月が、叶わぬ願いと知って流した涙が石になったもの、という伝説があることから、"Moon Tears"(月の涙)とも呼ばれているという。
地名の通り、現地は美しい湖と豊かな自然に恵まれたリゾート地。
この石が発見される火山地帯は、現地に暮らす先住民族の聖地でもある。
北米で最も古い湖とされるクリアレイクに連なるこの山を、移民たちはアンクルサムの山と呼んだそうだ。

きっかけは、あるアメリカ人ヒーラーとの出会い。
レイクカウンティダイヤモンドはアゼツライトより凄いと仰る。
従って、ヒーリングストーンとして紹介した。
当時のお客さんから「波動が凄くて驚いた」と感想をいただいたのが、印象的だった。

私がレイクカウンティダイヤモンドに出会った頃、これを持っている日本人収集家は皆無に近かったんじゃないだろうか。
なぜなら私は間違えた。
「レイクカントリーダイヤモンド」と紹介したのである(カウンティは「~郡」の意味)。
しばらく経って、自分と同じ間違いを起こしている業者さんが現れた。
他に紹介している日本人を見たのは初めてだったので、驚いた。
この石がヒーリングストーンとして注目されつつあった頃なので、おそらく偶然だと思うが、調子に乗って周囲に自慢していた記憶がある。

アメリカでは収集家には知られた存在のようで、量り売りが一般的。
写真はそのごく一部である。
土が付着しているが、透明感に富む美しい欠片。
稀に紫の色合いを示すこともある。
カットされ、宝石としても流通している。
鉱物としては天然ガラスに過ぎず、またカットに適した大粒の石は少ないことから、市場に流通するには無理があると思うのだが、それらしきものも販売されている。
価格は100ドルを超える。
手出ししないほうが無難かも。

現在は、この石を国内で見かけることも珍しくなくなった。
お持ちの方も多いことと思う。
まだ誰も知らない宝物。
私の中ではそういうことになっている。
レイクカウンティダイヤモンドは、これを見つけたときの興奮を私に思い出させてくれる。
ダイヤモンドより永遠…かもしれない。


16×9×8mm(最大) 4.93g

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