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2012/08/10

シプリン


シプリン Cyprine
Sauland, Hjartdal, Telemark, Norway



本日は、涼しくなれそうな一品を。
レアストーン・シプリンで味付けした特製かき氷でござる。

白い石英を流れるように染めるスカイブルーとピンクの色彩。
春のミネラルショーで目に留まり、思いのほか安価だったので購入した。
シプリン(含銅ベスプ石)はべスピアナイトの変種で、美しいブルーの色合い。
ベースはクォーツ(石英)。
シプリンが石英に取り込まれているため、色が明るくなって見える。
他に、チューライト(桃れん石)、グロッシュラー・ガーネット、フローライトが入っていると記載があるが、肉眼では判別できなかった。
鮮やかなピンクはおそらく、ノルウェーを代表する鉱物、チューライトの発色ではないかと想われる。
なお、このところ流通しているチューライトのタンブルは、異常なほどに鮮やかな色をしている。
よく確認したほうがいいだろう。

ベスピアナイトには様々な色合いがあり、原石の様子や呼び名が異なることがある。
素人には同じ鉱物とわからない。
カナダのジェフリー鉱山から産出するオリーブグリーンのべスピアナイトはアイドクレースと呼ばれ、カットされて宝石になる。
同じくジェフリー鉱山からのパープルの透明石、中国のテリのあるアンバーブラウンの結晶も大変美しい。
また、手持ちのアフガニスタン産シプリンのルースは、サファイアのような深いブルーの色合い。

暑い夏にはかき氷。
以前お手伝いしていたアートカフェで、氷の塊をガリガリやった夏の日を思い出す。
古い家屋をアレンジしたお店だったので、冷房がきかない。
食欲が失せるへんなカフェ。
レトロな扇風機がいくつも並ぶ。
謎の人物が次々に店を訪れる。
常連の犬もいる。
オーナーは指定席でずっと酒を飲んでいる。
かと思いきや、出かけたまま帰ってこなかったりする。
誰かが演奏を始め、毎日のように議論に参加させられ、閉店後も眠ったまま起きないお客さんを放置して帰る。
今となっては懐かしいあの店の顔ぶれは、今も変わり無いだろうか。


61×53×32mm  84.39g

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