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2012/12/21

サンダローザアゼツライト


サンダローザアゼツライト
Sanda Rosa Azeztulite
Heaven & Earth LLC



アセンションという言葉を最初に聞いたのはいつだろう。
私は確か、5,6年前、アゼツライトがきっかけだった。
今日はそのアセンションの当日。
世間では、またもや地球が滅亡すると大騒ぎになっているようである。
ちょっと待ってほしい。
今日は地球が滅亡する日ではない。

人類の大いなる変化の日、選別の日。
アセンションはたしか、古い時代の人々が滅び、霊的に高い次元へ達した人々によって、新たな時代が始まる日だったはずだ。
アセンションのその先へ飛躍するために、我々は高価なニューエイジストーンをいくつも買い求め、今日を待ってたんではなかったか。
今日を最後にいなくなるだなんて、まるで土壇場になって、自分にその資格がないと諦めたみたいじゃないか。
よく、考えてみて欲しい。
あなたの手元にもきっとアセンションストーンがあるはずだ。
そう、アセンションストーンの代表格・アゼツライトさえあれば、我々は「助かる」はずだったのに。

アゼツライトがほしいという方は後を絶たない。
H&E社代表、ロバート・シモンズ氏は本国アメリカ以外に直営店を作らなかった。
産地やレシピなどすべてが謎に包まれたまま、限られた人しか手に出来ない特殊な環境下にあって、アゼツライトの伝説は半ば口コミのような形で拡大していった。
なんの変哲もない石英であることが、その謎を加速させた。

ヨーグルトのように白い石英・アゼツライト。
わかる人にしかわからないパワーを感じろ!と語りかけてくるかのようだ。
この石を前に、悩んだ人がいた。
喜んだ人たちがいた。
うなだれた人たちがいた。
酔っぱらった人たちがいた。
目覚めた人たちがいた。
天使になった人もいたかもしれない。
人の数だけアセンションが進行しつつあったのが3年ほど前。
クリスタルヒーリングはおそらく、その時クライマックスを迎えていた。

2009年秋。
私はまさに、行き詰っていた。
いっときは飛ぶように売れた石が、どうも失速している。
何か始めなければここまま行き止まりにぶつかってしまう。


そして私はぶつかった。
持っていなかった二つの石にぶつかったのである。
ひとつは写真にある、サンダローザアゼツライト(写真の研磨品はツーソンで手に入れたもの)。
アゼツライトの発見地、ノースカロライナ州から発見されたばかりの新しいアゼツライトで、真っ白な石英に、ゴールドのマイカ(雲母)やガーネットが彩りを添えている。
アゼツライトフィーバーには少し疲れていたのだが、ちょっと個性的でカワイイ、と思った。
決めてはなんといっても自分の誕生石、ガーネット。
ここはひとつ、サンダローザアゼツライトを自分用に携帯してみよう、と思った(ある時を機に、石を携帯するのを止めていた→記事)。
ちなみにもうひとつは、アンダラクリスタル。
グリーンのシエラネバダ産で、アンダラクリスタルの記事を書いたときにはまだ行方不明であった。
深刻な事情で手放した初めてのサンダローザアゼツライトの代わりに、見つかった。
いずれもアセンションストーンと呼ばれているが、意識したわけではない。
よく考えれば不思議なのだけども。

さて、この二つの石を持った私にいったい何が起きたか。
昨年の記事(→アゼツライト・ローゾフィア)からご覧いただきたい。
驚くべきことにこの石は、私をマスターのもとへ導いてくれたのである。
当時シモンズ夫妻からプレゼントしていただいた、アゼツライトとローゾフィアは実は既に持っていた。
発売されてすぐに買ったほど、気に入ってる。
2009年の時点ではまだ知られていなかった、サチャロカ・レッドアゼツライトもその場で薦められ、大切にしている。
だけど、アゼツライトの中からひとつ選べといわれたら、このサンダローザアゼツライトになる。
写真にあるハートのモチーフも宝物だ。

最初に手に入れたサンダローザアゼツライトのペンダントは、その後、無惨にも割れてしまった。
私は殺されてしまうところだったから、ほんとうに身代わりになったのかもしれない。
石が千切れて飛ぶ光景を、私は何度も見ている。
自然に切れるよりずっと罪深く悲しい。
私が石を割らないよう、あたらないようと細心の注意を払うのは、人の暴力をもって失われた石への罪滅ぼしの気持ちなのかもしれない。

ここまで書いたところで、サンダローザアゼツライトとはいったいどんな石なのか、調べてみた。
ざっとまとめるとこんな感じらしい。


  • 無限の愛、平和をもたらす
  • 停滞しているエネルギーをクリアランス
  • 光の王国への鍵となる
  • 高次元の旅をサポート
  • 永遠に到達

Katie Jacqueline
http://www.ksccrystals.com/sanda-rosa-azeztulite-3-1546-p.asp

最初の二つはたぶん大当たり。
それから先は難しくてわからない。
もしかしたら、何時かわかったりするのかもしれない。
ひとつわかること。
これを読んだあなたは、少し、変わったあとの地球にいる。
きっと、間違いない。





25×25×7mm  6.16g

2012/09/20

マカバのペンダント


マカバ Merkabah
Heaven & Earth LLC



このところ霊的な方々とのご縁が続いたので、霊的クリスタルについて、真面目に考察してみたい。
写真のペンダントに見覚えのある方はおられるだろうか。
Heaven&Earth社プロデュース、目的別に厳選された数種類のクリスタル入りのミックスペンダントである。
輪を描くような魅力的なデザインと、ガラスケースに入ったカラフルなクリスタルの欠片。
それらの組み合わせによる大いなる力の目指すところが、その人の魂の目的というわけ。

写真は訳あって入手した「マカバ」。
アゼツライトモルダバイトブルッカイト、ヘルデライト、フェナカイト、メルカバイト・カルサイトという特殊なカルサイト、以上6種類の鉱物が入っているらしい。
なお私自身は、スピ系に対しては肯定・否定のどちらでもないという立場を貫いている。
不思議な出来事に遭遇しやすいのは事実だが、偶然であるものと考えている。

2009年2月、私はアメリカのツーソンショーで、Heaven&Earth社代表のロバートシモンズ氏にお会いした(→その時のことはこちらにまとめました)。
その直前、私はシモンズ夫人やスタッフの方とお話しながら、ふと自分に合うミックスペンダントは何だろう?と思い立った。

カタログには、目的によって様々な種類のミックスペンダントが用意されている。
「チャクラ・ハーモニー」「チャネリング」「トランスフォーメーション」「シャーマニック・ジャーニー」「エンジェリック・レルム」「リカバリー」「アセンション」、そしてシモンズ氏お得意のシナジー・シリーズ等々、ニューエイジャーさん御用達のキーワードが目白押し。
しかし、自らの魂の目的を、自分で勝手に決めてよいのか?という疑問が残る。
凡人ゆえ背伸びは避けたいものである。
だが、気になる。
折角プロのスタッフが対応してくださるのだ。
話の種にひとつ選んでいただこうと思い立った。

ミックスストーンペンダントの種類は非常に多い。
大まかには3種類に分けられる。

1)霊的上昇 ー サードアイ/アカシックレコード/ライトボディなど
2)愛と癒し ー ハートチャクラ/ポジティヴ思考/幸運など
3)保護 ー プロテクション/浄化/オーラ・リペアーなど

私に必要なのは、どれなんだろう。
おそらくは、ハート関連だろうと考えていた(その後シモンズ氏に見事言い当てられてしまう)。
ハートチャクラやエンジェル関連のペンダントを幾つも選び、シモンズ夫人やスタッフの方々に、私に適切なのはどれかと伺ってみた。

「どっちかっていうとマカバだよ」

全員が私にそう言った。
統計的に信憑性があるのではないかと、単純な私は考えた。
なんだか凄そうである。
で、マカバってなんだろう。
石に携わってのち、比較的よく聞く言葉のひとつなのに、わからないまま現在に至る。
困ったことになった。
マカバの正体をつきとめなければ、私の魂の正体もわからぬままである。

よくわかるマカバの世界(英語サイト):
http://www.crystalinks.com/merkaba.html

ここでは、マカバの概念と実践について、写真や図を用いてわかりやすく述べられている。
ユダヤ神秘主義に由来するマカバの概念は、専門家によって近年特に語られることの多い、非常に重要なキーワードだという。
マカバはつまり、高次元へ到達するための祝福の光。
「マ」は光、「カ」は精神、「バ」はボディを表す。
マカバは車輪のように光速回転し、次元を超えた光の領域へ意識を運び…
え?
回転するの?
いったい、どこまで行けば?

ああ、見落としがあった。
具体的に書いてあるではないか。
なるほど、自分でいうのも変だが「マカバ」は私にぴったりのペンダントである。
ツーソンの宿で知り合ったアーティストで、ヒーリングの知識もあるインディアンの末裔の青年。
彼が描いてくれた私の絵にも、マカバが登場した。
ご本人もそれがマカバであることを私に伝えてくださったから、間違いない。
その根拠は、上記サイトにあるイラストと解説にすべて集約されているため、以下に引用させていただく。

The Merkabah is a UFO.

50×8mm

2012/07/24

ヒマラヤレッドアゼツライト


ヒマラヤレッドアゼツライト
Unofficial Himalaya Red Azeztulite
Himalaya Mts., India



Heaven&Earth社から発表された新しいアゼツライト、ヒマラヤレッドアゼツ。
ヒマラヤゴールドアゼツと同じ、インド北部の山地から発見されたといわれている。
ぱっと見て、おかしいと思ったあなたは通の人。
どこがおかしいか。
ペンデュラムに加工されたこの石は、ヒマラヤレッドアゼツと同じもの。
しかし、H&E社のカタログにはない。

アゼツライトは石の名前だと考えている人も多いかもしれない。
正確には、H&E社とその代表であるロバート・シモンズ氏が発掘し、普及を手がけた商品の名称である(詳細はこちら)。
ご縁を頂戴した方から、日本の能力者により独自にアレンジされたアゼツライトが出回っているというお話を伺った。
アゼツライトの価値の認定及び加工、流通、販売等は全てシモンズ氏の管理下にある。
無関係な人が販売することでさらなる付加価値がつくというのは疑問が残る。
販売者に求められるのは、流通過程においていかに本来の魅力を損なわず、本物のアゼツライトを消費者に届けるかということではないだろうか。

では、カタログにないこの "ヒマラヤレッドアゼツ" の正体はというと、やはり全く同じものである。
シモンズ氏に原石を卸している業者が関係しているというが、言及は控える。
先日、参考までに購入した。
本国アメリカ産出のアゼツライトは、H&E社より厳しく管理されているが、インドのほうは無防備になりがち。
何らかの手違いにより加工された製品が、"ヒマラヤレッドアゼツライト" として流出したものとみられる。
ヒマラヤゴールドアゼツライトについても、まったく同じイエローの石が裏で取引されているのを目撃している。
価格としては微々たるもの。

このところ、石に独自の価値をつけて高値で販売するというH&E社の手法を真似た日本人業者が目につく。
ブレスなどの製品は出処と原価がある程度わかってしまうから、どうしてそれほどまでの過剰な利益が必要なのかと、驚かされることも多い。
H&E社製品でなければ価値のつかなかったものを、目的はなんであれ利用するのは危険なこと。
ただ一瞬の評価のために人の道を誤り、多くの人を悲しませるというのがパワーストーンの使い途だったか。
石は人の幸せを願うためにあったはず。
自分がやったことは、必ず返ってくる。
取り返しのつかないことになる前に、そのことを思い出してほしい。


2012/03/14

サチャロカアゼツライト


サチャロカアゼツライト
Satyaloka Azeztulite
Satyaloka Monastery, Satyaloka, India



思えばサチャロカアゼツライトほど不確かな存在はなかった。
私がその存在を知ったときは、ミルキークォーツの塊だった。
やがて極小の結晶が主流となる。
H&E社の商品である「アゼツライト」(→アゼツライトの項参照)の名を冠するのはいかがなものかとの声を受け、H&E社の商品のひとつに加わったさいには、褐色を帯びた不透明な石英の塊と化していた。
当初「サチャロカクォーツ」の名で発売されたが、産出の激減を受けて生産中止。
代わりとして、現地から新たに発見されたという透明水晶「サチャマニクォーツ」が発表された。

2年が過ぎ、鉱物の世界に戻ってみると、「サチャマニクォーツ」は生産中止に。
そのH&E社から最近になって「サチャロカアゼツライト」と明記された商品が発表されたことを知る。
シモンズ氏にはお世話になったから、言及は控える。

アゼツライト同様、サチャロカアゼツライトもまた、形而上の概念である。
サチャロカとは南インドの地名。
その地から出現するというサチャロカアゼツライトは、数年前までニューエイジストーンの代表格であった。
高い波動と崇高な輝きを放ち、霊能力の強化やヒーリングに欠かせない存在として、高い人気を誇った。
かのH&E社が販売権を独占するまでは、その複雑な入手経路ゆえに、限られた売り手しか扱わなかった。
需要に供給が追いつかず、価格は異常とも思えるほどに高騰した。
H&E社が販売権を独占するまでは。
ただ、色や形、質感や大きさなどに随時変化が生じる、産地の様子がいっさい伝わってこないなど、謎は多い。
ある時は透明水晶、ある時は石英の塊。
米粒大かと思いきや巨大化し、オレンジや赤などもたまに登場する。
共通点はサチャロカ地方産出の石英ということだけ。
そうと言われなければ判断できないのは、高額商品だけに致命的な問題であった。

※パワーで鑑定できる人もいるとは思うが、それだけを根拠に販売すると逮捕されることがあるので注意したい。

写真の石は、販売権がH&E社に移る直前まで流通していた、幻のサチャロカアゼツライト。
米粒大だがポイント状の水晶だった。
いっぽう、H&E社から発売されたのは、ほんのりイエローを帯びた石英のポリッシュ(写真)。
現在販売されている「サチャロカアゼツライト」に似ている。
1988年に Dharma Dharini 氏によって世界に紹介されたというサチャロカアゼツ。
その不確かな存在に翻弄され、対応に追われた小売業者。
ある意味修行だったのかもしれぬ。

かつて、サチャロカアゼツは、南インドの寺院で、現地の僧侶が手作業で採掘しているということになっていた。
当地から産する水晶を拾い集めるのが修行の一環ということらしかった。
奇妙な印象は否めずにいた。
南インドという土地柄、また関係者の面持ちから察するに、欧米の若者向けのアシュラム若しくはコミューン、といった実態が想像されたからである。
調べたら実際そんな感じだった。
機会があれば訪れてみたいとよく人に話していたのだが、ほとんどの方は「?」という表情をされていた。
サチャロカアゼツは、インドでもトップレベルの修行者が得た、霊験あらたかな賜り物。
そう考えた人がほとんどだったのかも。

サチャロカ寺院、という翻訳が誤解を招いたのは確実。
それらがコピペされ、広まったせいでは?
寺院、僧侶という表現で語られると、少なくとも若い白人には結びつかない。
H&E社の従業員にお会いしたさい、サチャロカの実態について尋ねたことがあるのだが、「行ったことがないのでわからない」とのことだった。

サチャロカアゼツについては「持つ人を選ぶ」という特権意識が強調され、入手の難しさばかりが語られた。
難しいと感じたことはない。
興味を抱いた石はだいたい手元に来る。
なぜなら私は石に選ばれないよう努力しているからである。
冗談である。
少なくとも、ずっと欲しいと思っているがご縁がない、という方はおられなかったはず。
ただ、20年前のサチャロカアゼツについては全くわからない。

サチャロカのコミュニティを訪れるのがここ数年の夢であった。
歴代のサチャロカアゼツをコンプリートしてる人物は、きっとここにいる。
サチャロカアゼツを認定する人物は、きっとここにいる。
水晶や石英がアゼツライトに昇格する基準を明らかにするため、一度訪れる必要がある。
サチャロカのコミュニティまでの道のりや、施設の位置はだいたいわかっている。
ただし、主力商品を失って倒産したおそれがあり、現在も採掘が続いているかどうかはわからない。

かつてインドを旅したとき、私はサチャロカ近くを確実に通過している。
奇しくも全盛期であったために、無念でならない。
しかし、私は当時、石に全く興味がなかった。
偶然コミュニティを見つけても、サチャロカアゼツを持ち帰ることはまずなかった。
実際、南インドでは、現地の宝石商に気に入られ、宝石を次々にプレゼントされて、正直困った。
日本人の感覚からすると宝石は大きすぎて、成金に間違えられること必至。
また、現地加工のためデザイン性皆無であり、日本ではとても身につけられないシロモノであった。
知り合いの家に向かう途中に彼の店があったため、通るたびに呼び止められ、断るわけにいかなかったのだ。
邪魔だったので、後に知り合った人たちに全部あげてしまった。
今更ながら記憶をたどると、けっこうな品質の貴石も混ざっていたのだが、日本に持ち帰っても数年後に失う運命だったから、むしろそれで良かったんだろう。

若気の至りか、もらうだけもらっておきながら、彼には内緒で町を去った。
インド人はよく物をくれる。
価値がわからなければ、とりあえずもらっておいたほうがいいかもしれない。
ただし、あなたが女性であれば、絶対に与えてはならない。


8×5×3mm(最大)計1.55g






追記

1)この記事をアップした3月に、サチャロカのコミュニティが消滅したとの噂が流れ、無断転載を疑われた件について

まず、偶然の一致を信じるかどうか悩むとして、私なりの考えを追記させていただいたのが以下の文章です。


サチャロカアゼツがH&E社の管理下となる以前は、サチャロカ・コミュニティの敷地内、もしくは周辺で小規模な採掘作業が行われているとされていました。
写真の石にも手掘りの形跡があります。
その後、この石の権利がH&E社に移り、大量生産が求められたために、採掘地が同地方の山岳地帯に移されたものと考えるのが妥当ではないでしょうか。
サチャロカのコミュニティを紹介したブログは、何年も前に更新が途絶えています。
なおこの記事は、私が独自に調べ、過去の経験をもとに記したものであること、ご理解願います。

しかしながら、さらに追記しますと、結論としては偶然の一致でありました。
正確には、私のほうが一週間遅いので、無断転載を疑われた方のほうが多かったかもしれません。というのも、ソースが全く同じなのです。
ただ、何年も前からあったサイトで、以前から気に入って愛読していたために、私には全く予想できませんでした。
ソースの提示は、(存続していれば)今後のコミュニティの運営に支障をきたすという懸念があり、あえて伏せました。
無関係であることを関係者様から伺い、感謝すると同時に、申し訳なく思っています。
噂については、サチャロカのコミュニティに非常に詳しい方が3月8日に言及されたとみられます。
この記事自体は3月入ってすぐに書いたものと記憶しておりますので、私自身困惑しています。
私が噂の存在を知ったのは7月末、そして確認が取れたのが今日ということになります。
ブログ主様、情報の持ち主様にはご迷惑をおかけしたことをお詫びすると共に、現状としては、まさかの偶然の一致を信じていただくしかなく無念に思います。
また、サチャロカ・コミュニティの閉鎖疑惑については、冗談のつもりで記したものであり、事実関係は把握できていません。(2012/08/06 追記)


2)サチャロカマスターアゼツライトの真偽について

南インド・サチャロカ地方から水晶が産出するという地質学的データはありません。
また、サチャロカコミュニティは水晶を採取するための組織ではなく、あくまでスピリチュアリティを探求するための修行の場でした。
いつの間にか鉱物の名産地になっているのは奇妙です。
サチャロカアゼツライトとして流通している水晶が、実はアメリカ・アーカンソー産水晶だったとして問題になっています。
関係者の情報が漏れ、明るみに出たようです。
比較的大きさのあるサチャロカマスターアゼツライトについては、ブラジル産やアーカンソー産の水晶と考えるのが妥当であり、サチャロカから産したとするには無理があります。

お世話になっている女性のご厚意で、原石をお預かりし、確認させていただきました。
ブラジル産水晶であると考えられます(→サチャロカマスターグランドアース)。
T様、いつもありがとうございます。

アーカンソー産水晶については、過去にも "ノースカロライナ産アゼツライト透明原石" と称して販売され、ファンの顰蹙(ひんしゅく)をかったことでも有名です。
決して悪いものではなく、世界で最もクリアな水晶のひとつとして、収集家にも高い人気があります。
ただ、小さなポイントが3000円以上の値を付けるようなことはまずありません。
偽物にはご注意ください。

サチャロカは広大な南インドのごく一部に過ぎず、インド人にも知らない人がいるほど。
コミュニティは欧米人を中心とし、ミレニアムをピークに稼動していた宗教団体の一種であって、古くから存在するインドの聖地ではないというのが私の見解です。(2013/08/18 最終追記)


2011/11/11

アゼツライト/ローゾフィア


アゼツライト/ローゾフィア
Azeztulite & Rosophia
From Mr.Robert Simmons



アゼツライト、名も無き光。
鉱物というよりは、形而上の概念である。
ニューエイジストーンの発掘・普及に貢献してきたHeaven&Earth社の代表作。
既存の鉱物に独自のネーミングを与えることで知られる。
その反響の大きさゆえ、著名人からの反発の声も聞かれるほどであった。

今でこそ人気は安定した感があるが、業界のリーダー的存在であり、一部の人々にとっては神であり、パワーストーンブームを支えた偉大なる存在である。
代表でクリスタルヒーラーでもあるロバート・シモンズ氏の写真を掲げ、アゼツライトを販売するショップが後を絶たない。

今回はアゼツライトと、ロバート・シモンズ氏にまつわるエピソード。
2009年2月、米アリゾナ、ツーソンミネラルショーにて。

***

ツーソンショーも終わりに近づき、安宿に滞在する不幸な女たちは、博物館へ出かけていった。
私も誘われたが、どうせ女性の自立やらDVやらの話になるだろうから、一人で会場をまわることにした。
IDカードは台湾人に借りた。
これで業者割引が効く。

まだ見ていない会場は一つだけ。
リムジンバスから降りると、なにやら怪しい香りがする。
肌の黒い少年が、ジョイントを片手に、カゴを売っている。
「マリファナか?」と聞いてみる。
「そうだ。お前もどうだ」と少年。
荷物を持ち帰るのに丁度いいカゴだった。
一番大きなものを購入した。

あたりを散策していると、同じ宿の女性に遭遇。
なにやってんの、と言われたので、石を見ていると答えた。
彼女はアクセサリーを売っていた。
私のベッドの下に、持ち主のわからないダンボールが乱暴に積まれていて、足の踏み場がなかった。
中身はアレだったのか、と納得。
投げやりな荷物の扱いが、常にヒステリックな彼女らしくて、可笑しかった。

奥の建物には、ニューエイジ系のショップが集まっていた。
セージの束に、怪しげなお香。
いかにもなお姉さんがいろいろ説明してくれるのだが、石の産地などについて尋ねると、○○の近くなどといった曖昧な返答。

H&Eのブース。
たくさんのお客で賑わっている。
お馴染みのワイヤー・ペンダントもズラリ。
足元には、しゃがみこんで必死にそれをカゴに入れている日本人バイヤー2人組。
うっかり踏むところだった。
ツーソンで日本人と出会ったのは初めて。
向こうも気づいたので、挨拶した。
「今日の2時で終わりですよ。私たち急いでいるので!」と、素っ気ない。
時計は11時過ぎ。
私は奇跡的に、H&E社のショーに間に合ったのだった。

フロアで色とりどりの石を眺めていると、女性が親しげに近づいてきた。
ロバート・シモンズ氏の奥様だった。
シモンズも後で来るかもしれないとおっしゃる。

ほどなくして、シモンズ氏が登場。
当時の日記には、石の聖地に君臨した神、とある。
それくらいの衝撃だった。
喩えるなら、日展で天皇陛下に会った時、もしくはインドのマハ・クンブメーラにて、目下話題になっていた尊師と食堂で会った時くらいのインパクト。

アメリカ人のオバチャン達がサインをねだりに群がる。
日本人にしかウケないと揶揄する人もいるが、現地でもかなり人気があるようだ。
ボーっとながめていると、シモンズ氏がこちらにやってきた。
親日家であることは知っていた。
台湾人のIDカードを付けているにも関わらず、私を日本人だと思ってくれたようである。

いろんな話をした。
私にはどんな石が必要かという問いに、シモンズ氏が出してきてくれたのが、ローゾフィア(赤いほうの石)。
氏が最初に発見し、インスピレーションを受けたという、大きな塊状の原石だった。
触るよう言われ、目を閉じて手を当ててみる。

H&E社から先月発表されたばかりのローゾフィア。
いくつか紹介された新商品の中では、私の一番のお気に入りだった。
フェルドスパーとクォーツから成るありふれた石ではあるのだけれど、アゼツライトを初めて手にしたときくらいの高揚感があった。
その最初のインパクトが目の前にある。
愛に関連する石だと思っていた。
それはおそらく他者の存在しない孤独な愛。
愛を知らず、生まれ、育ってきた人生。
彼らは人を愛せないばかりか、自分自身を愛することも知らない。
1から覚えるのではない、0から考えるのだ。
他人が理解させることではない。
本人がそれに気づくまで、旅は続く。
「君にはハートに欠けている部分がある。この石を持つといいだろう」とシモンズ氏は私に言った。

愛を知ったとき、人は普遍的な真実に一歩近づく。
心の奥に眠っていた無限の可能性が次々に開花し、別人のように輝くのである。
もちろんそれで終わりじゃない。
人生の最後の瞬間まで、その歩みは続くのである。

シモンズ氏からアゼツライトとローゾフィアのさざれを一連ずつ、奥様からはハートのモチーフをプレゼントしていただいた。
これをリーディングして送るようにと、メールアドレスまで受け取った。
石のリーディングなどやったことがない。
後日、仕方ないので感想を送った。

さきほどの日本人バイヤー2人。
引き続き血眼になりながら、カゴに商品を詰め込んでいる。
ローゾフィアも入ってる。
目の前にシモンズ氏がいるのに、どうして見えないんだろう。
そんなことを思ったショー最終日。
明日はいよいよクライマックス、ツーソン・ミネラルショーだ。



夫妻と一緒に証明写真

ハートのモチーフ 25×7mm  32.7g~34.1g

今週、話題性が確認された10の鉱物

What Mineral Would You Take with You to A Deserted Island?